無人格

普通、音楽って誰かが作ったり、演奏者というのがありますよね。GridWindMusicで動作試験しながら毎日聞いていると、ふと、錯覚が起こります。何かの誰かの演奏のような。でも、コンピュータ・プログラムで私が手を貸しているのは、その手順や仕組みの構成だけなんで、出力される音を予想しつくしている訳でも無いんですよね。だから、人格がある音楽という訳ではないのだけども。
 でも逆に、普通音楽を聴いてその演奏者の人格や存在を想起する手がかりって、なんでしょうね?微妙なタッチや音の強さの変化とか、何か完璧な楽譜の再生では無い部分なのかなぁとか、曲の全体の雰囲気なのかなぁとか。
 そこら辺の要素が何か?というのはプログラミングしながらいつも考えるんですけれど。
主張するための音楽というのはある訳で、ロックやジャズなどは、意図があってなりたつ部分が大きくあると思います。実験的な音楽でもそう。じゃ、このソフトの主張は何かあるのかなぁ?と思うのですが、「主張しないことにおける意図」みたいな。「風」という言葉をこのソフトに入れているのは、自然界の風というのは、無数の原因が重なって起こっている訳ですね。それらの結果として風は常に地上を吹いている。それは、人格的な事柄ではないですが、実に身近なことであり、普段気にもとめないような事です。背景にあること。それでも、時に竜巻になることがあったりします。それでさえも、無数の原因の結果なんですね。
 環境音楽というムーブメントがありましたが、それさえも意図されたものである訳ですね。仕組みとその作動だけで成り立つ風のような音楽というものの存在理由というのは、なんだろうと思います。
 かみさんが言うには、「痛みの緩和治療にいいかも」というような事。確かに、そういう部分では役にたつかもしれませんね。ただ実証できませんけども。聞き続けていると、脱力し、眠くなる効果はあるんなぁと思いますが(笑)これ書いているときも鳴らしてるんですけど、聞き流して、時々意識するような感じですね。主張が無いからそう感じるのかもしれません。まあ、考えてみれば非実用的な変わったソフトですけども。